大人と子供のコラボレーション

 6CSラボには発足前から参加をしている。大人も子供も知的好奇心が満たされる企画が多いのが、好きな理由だ。4歳児の息子には少し難しめだが、年上の子供たちから刺激を受ける、良い機会にもなっている。

5月19日、「家族がワクワクする新しい遊びを考えよう!大人と子供のアイディア共創ワークショップ」に参加した。冒頭に、ある質問が投げかけられた。
「野球の道具を使って、他の遊びを考えるとしたら?」
「え?考えたこともない!」としばし悩む大人。
「サッカー!」「スイカ割り!」「バットを投げる!」「バラバラにして、別のおもちゃを創る!」子供たちは次々に意見を出していく。

次の質問。「じゃあもしこれを野球を知らないアフリカ人に渡したら、どうやって遊ぶと思う?」
子供たちも少し考えてから、答えた。
「狩の道具にするかなぁー」
なかなか、考えたこともないので、想像ができない。

野球という、すでによく知っているものだけに、新しい道具の遊び方を考えるのは難しかった。

これから子供と大人のアイデアソンが始まる。上手くコラボレーションすることはできるのだろうか?
少し不安を感じながらも、童心に返る時間を楽しもうと思った。

目次

1.やりたい遊びを書き出す

大人チームと子供チームに分かれて、みんなでやりたい遊びを書き出した。
大人チームで出た意見は、「水をかけあう」「綱引き」「忍者ごっこ」「木登り」「大きな紙にお絵かき」など。 意外に体をつかうことが多い。子供の頃に楽しんだ遊びが出てくる。
「キャンプ」、「外でカレーづくり」、「木陰で飲む」、「燻製作り」
美味しい、リラックスすることも多め。

子供チームは、
「スプラトゥーンをリアルでやる」「マインクラフト」「殺し合い」
ここは小学生男子が多かったので、ちょっと残酷な遊びも出てきて、ゲームの中の影響が強いのだなぁと思った。また、「お母さんと10キロ走る 」とか、具体的なことも。
きっと、楽しかった思い出があるんだろうなぁと思いながら見ていた。

2.好きな遊びと嫌いな遊びを理由をつけて選ぶ

次に、出てきた遊びから、好きなものと嫌いなものを選ぶ。
大人チームは、童心に返りつつも、疲れることは嫌だ、後片付けがたいへんなのは嫌だと、現実的になっていく。
どこが好きか、どこが嫌いかを書いてから、1人1つずつ選んでいく。

3.理由だけを集める

チームを変更して、今度は大人、子供混合チームに。
各自が前のグループで選んできた、好きなところ嫌いなところの付箋を集める。

好きなところは、「全身を使う」「ストレス発散できる」「美味しい」「建築ができる」嫌いなところは、「臭いがつく」「疲れる」「色水で濡れる」などが集まった。

4.理由をかけ合わせる

次に、これらを掛け合わせて、質問を作る。
◯◯なのに、◯◯なことは?という形で、キーワードを組みあわせた問を、沢山出していった。
はじめはなかなか難しかったが、単純に組み合わせていくことで、色々できた。

5.ゲームのルールを考える

「色水で濡れるけど、ストレス発散できる」
「全身を使うけど、臭いがつく」
「美味しいのに建築ができる」

などなど。これを一つにしぼってから、具体的な遊びのルールを考えた。

うちのグループでは、
「美味しいのに建築ができる」
をゲームに仕立てた。
ここからは子供たちのアイデアが止まらなかった。
「お菓子の家を作って壊すゲーム」のルールが、どんどん話しながら作られていく。
 家庭科室でお菓子の家を作り、体育館に運んで、味と見た目を競うお菓子コンテストを開催。その後、10分でバラバラに壊し、どこが一番破片が多いかを競う。最後は全部食べて片付けるというようなゲームが生まれた。

大人が問いかけると、子供はどんどんルールを考える。大人はそれが現実的かどうかを、考える役回りになっていた。

他のグループでは、「ファンには最高だけど汚れる」「魚類対人間の戦い」など、具体的で、面白そうなゲームが出来上がっていた。
子供と大人の、やりたいこと事が混ざり合い、遊びの共創が生まれた。

さて、アフリカ人が野球の道具を使ってどんな遊びをしたのか。動画を見た。
なんとグローブが帽子になり、バットが始まりの合図になっていた。そして野球は、片足で跳びながらボールを投げ合う遊びになった。これには驚いた!ここに至るまでにどんなプロセスがあったのだろうか。きっと私達以上に、あーだこーだと議論したのだろうなぁと想像する。

大人と子供のアイデアソン、そして子供の自由な発想を、大人が受け止めて形にしていくプロセス、どれも新鮮で普段とは違う頭の使い方を体験できた。日常でもこのコラボレーション経験を生かしていきたいと思った。