子供と同じ土俵で燃えた夏の日

私はもともと子供の教育には興味があり、過去にも様々な子供向けワークショップに参加してきました。
そんな中、特に今回のイベントに惹かれたのは、「親子が同じ土俵で楽しめる」というコンセプトでした。
子供向けワークショップとなると、どうしても子供が主役で、大人はサポート役に徹する性質があります。もちろんそれはそれで充実した時間ではあるものの、自分自身ももっと学び、子供と一緒に楽しみたいという気持ちが、年々増してきていました。
そして、本イベントはまさに自分が求めていたそのものでした。


小学生以上の親子は違うチームになります

最初はルールを咀嚼するのも一苦労で、一体どう進めばいいかも理解に苦しむ状況だったのですが、ふと横を見ると全く反応が違う子供達。
同じチームの小学生たちは、あっという間にゲームのルールを理解して進めていました。
私は日ごろ5歳児と小学校2年生の子供が織り成す世界で生きているので、高学年の子供たちがこんなにも頭の回転が早く、大人びていることにまず驚きました。
そしてその子たちを追いかけるように必死でルールを理解しようとする自分が、なんだかおかしく、しかしそんな状況が嬉しくもありました。
子供と同じ土俵で学びあえることがこんなに楽しいものなのかと改めて感じたのですね。

子供たちがひねり出す戦略も多種多様で、小さいお金をたくさん集めていく子から一攫千金狙いで大物を取りに行く子まで。
そんな中、印象的だったのが、少額商品をコツコツ集めている子が「損しているわけじゃないし、この作戦も悪くないよね」といった時、参加者の男性が言った「お金は損してないかもしれないけど、君の時間が失われているんだよ」という言葉。
聞いていた私がハッとした瞬間でした。
机の上で時間の大切さをいくら説いても、子供にはなかなか伝わらないものですが、このような限られた条件下で、お金以外にも失うものがあるんだという気づきは、子供にとって大きなインパクトを与えるものではないでしょうか。
ちょっとした一言ではあるものの、その意味の深さに一人感動しておりました。


突然冷夏で米と木材が育たなかったという設定に。

本イベントでは、他グループと交渉したり、不測の事態に対応したりと、自分自身も頭をフル回転させました。
ワークショップ後は心地良い疲労感に包まれたほどです。
子供と大人が同じ土俵で一緒に学びあえる時間が、こんなにも素晴らしいものだということを知る、良いきっかけになりました。

レポート H