6Csラボ、本当のターゲットは「親」!?

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本当のターゲットは「親」!?

書いていいのか迷ったのですが、今回6Csラボの第3回ワークショップに、小学校4年生の息子と参加し、気づいたのがこれでした。

6Csラボへの参加は2回目です。このラボの行動指針が、子どもたちと大人たちも「同じ目線で、共に遊び、学ぶ」なので、正直に言うと気兼ねのない方達と親子で楽しく、息子が6Csに沿って成長するいい体験ができるといいな,

くらいの軽い気持ちのまま参加していました。

でも、それは考え違いだったことに気づかされました。

6Csラボは「親育て」のコミュニティだったのです。

子どもの6Csレベルを上げるという目的のために、親の6Csレベルを上げるというアプローチ、そのためのコミュニティであり、ワークショップである、今回やっと気づきました。
ああ、親も6Csのレベルをあげることが必要といった話は、6Csラボのプレ・イベントであったような気もします。
親がレベルアップできるよう、ワークが設計されているとは!
しかも、無意識にナチュラルに、親も子も自然と成長できるように。

想像上の見たことがない乗り物

そんな気づきのあった今回のワークは、「アイデアソン」
第1回目の大江戸博物館のワークで「過去」を、第2回目のフューチャーマッピングのワークで「未来」テーマにして親子で学びました。そして、今回は第3回目、「想像の世界」をテーマにし、この全3回で1クールのトリとなる回です。

アイデアソンのお題は「想像上の見たことがない乗り物」です。これをを4、5人ずつの4つのグループに分かれてアイデアソンで考え、絵にして発表しました。

6Csラボでは、グループに分かれる時に、小学生の子どもは親と違うグループに配置されます。息子と同じグループだと、間違いなく息子の言動が気になりワークに集中できないので、この配慮に内心ホッとしています。

私自身はアイデアソンは2回目。アイデアソンに関しては、他の人とシェアすることでさらに新しくユニークなアイデアにしていく、くらいしか覚えていませんでした。前回は大人と一緒でしたし。

そのため、子どもたちもいるグループで、アイデアが際限なく展開していくと、結果的にちゃんとまとまるのか不安になりました。そして、いざという時は、このグループで唯一の大人の私が、リーダーシップをとっていいのか、その場合どの程度口出ししていいのか、少々不安を抱えながら始めました。
案の定、子どもたちは次々と脈絡もないアイデアを展開していき、ノンストップ状態に。私は子どもたちのアイデアを付箋に書いたり、貼ったりに必死で、口出し具合を考える余裕もないくらいでした。

 

いとも簡単にアイデアを収束、昇華する子どもたち

実はまとまるかどうかという心配は、全く必要なかったのです。
アイデアソンにはちゃんと、アイデアを集約するプロセスがありました。今回も3つの要素それぞれに展開したアイデアから、最も気にいった言葉をピックアップし、その3つのアイデアを統合するというプロセスがきちんと用意されていました。

そして、私がいたグループがピックアップした言葉は「森」「バイク」「速い」「楽しい」「ハンドル」「月」。正直、なんの罰ゲームかと思いました(笑)。しかし、どうやって集約していこうという私の心配をよそに、子どもたちは、ここから楽々とインスピレーションした乗り物を、見事に描いてくれたのです。

森の中を、月の光をエネルギーにして疾走するバイク

ちゃんと1枚の絵にまとまって、驚きました。
大人は決して思い付かないエネルギーで走るバイク。しかも女の子の描くタッチで描かれていて不思議な印象を増幅し、楽しげでポジティブなパワーを感じます。

この子たちがいる日本の未来は間違いなく、明るい。

自分がいかに凝り固まった感性しか持ち合わせてないか、思い知らされたのでした。

 

アイデアソンに子どもが向いているワケ

その後、各グループからも、ありえない不思議な乗り物が次々と発表されました。
生き生きと自分たちが考えた乗り物を説明する子どもたち。
キラキラした息子の目もそこにありました。
あれ?全身全霊で楽しんでいる?私より余裕で?

そこではたと気づいたのです。

そういえば、どのグループも、子どもたちはなんだか楽しそうにワークをやっていた。
しかも軽々と。
アイデアソンのワークは、子どもたちにとっては軽々とこなせるものでした。一方、大人の私は余計なことを考えて、普段使わない頭を使って変に一生懸命でした。
多分、大人だけのグループだと、お互い気を使ったり、妥協の産物になったり、既存のフレームワークに押し込んだりしがちなのではと思います。それでは本当の「コミュニケーション」の上での、「コラボレーション」ではないし、「クリエイティビティイノベーション」ではない結果となります。
何にも囚われない子どもたちのほうが、アイデアソンに向いているのは間違いないようです。自由にアイデアを出しつくし、集約し、昇華する、アイデアソンの真骨頂を知ることができたのは、そんな子どもたちの伴奏があってこそでした。

そして子どもたちが活躍したのは、大人が色々言わずに、アイデアソンのルールに則って取り組んだだけだからかもしれません。
気をつけているつもりでも、息子にはあれこれ言ってしまう私。見守るだけでも、息子は自分自身の力で物事を達成することができる。そのプロセスと子どもたちの力を、この短時間で思い知らされました。

 

計算されたプログラム?

あれ? このコミュニティは子どもが対象じゃなかったっけ?
違う、親たちの気づきと6Csレベルアップこそがメインとなるよう周到に計算されたプログラムなのでは?
6Csラボのイベントを体験した親が変われば、継続的に子供の成長に影響を与えることができる。そこまで考えてあったとは。
しかも親たちの無意識に働きかけて、行動を変えていくことを目指しているのかも。

なんだかすごいコミュニティに関わらせていただいているようです。
悩みながら試行錯誤しながら親業をしている身には、本当に有難いです。
これは是非とも続けて行かねば。親子ともども、次回7月をとても楽しみにしています。

レポート
みの のりこ